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2018/11/22
19:48
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2009/05/14
11:56
「四分間のピアニスト」

題名の4分間とは、ピアノの演奏時間である。
舞台はドイツ。

刑務所にピアノを教えに来た老女教師。彼女はそこで、すばらしい才能をもった少女に出会う。
そして、彼女をすばらしいピアニストに育てることに情熱を注ぐ。
少女は彼女の才能に目をつけた養父によって、数々のコンテストで注目を浴びてきた。が、そこに愛情はなく、そのために道を踏み外した。


教師と少女の求める音楽はまったく反対のもので、反発しあう。
が、教師の熱意と少女のピアノを弾きたいという思いが、二人の距離を縮めていく。


刑務所内では当然特別扱いされている少女をやっかむものも出てくる。
まずは、看守。
一人の男は、教師に嫌味を言われたのをきっかけに練習の邪魔をする。
ピアノレッスンだというのに、後ろでにはめられた手錠をはずす事を禁じたり、少女をよく思っていない受刑者ど同部屋にしたりする。
それでも二人は負けずにコンテストに出るのである。
もともと才能がある娘だから、予選なんかはなんなく合格するのである。
予選の帰り道、少女は脱走を試みる。
失敗に終わるのだが、その事で少女の過去が少しわかり、二人の距離はますます縮まるのである。


もう一人の看守。
彼は女教師を尊敬しており、そのために一生懸命勉強をしている。だが、彼には悲しいかな才能がない。
そのことで、女教師は彼に興味を示さない。
少女は彼にとっては罪を犯した罪人だ。自分には目もくれないくせに、少女だけが特別扱いされていることに、嫉妬する彼。
最後の最後、コンテストの決勝が近づいたある日、彼女を罠にかけコンテスト出場が出来ないように仕向ける。
案の定、コンテスト出場が危ぶまれる。というか中止になる。
女教師はここで諦めるわけには行かない。

最初は少女の才能の惚れ、「あなたを更正させるつもりじゃない、すばらしいピアニストにしたいだけだ」と宣言している通り、少女自身には関心はなかった。
しかし、最終的には、彼女のことが好きになっていたのだと思う。
少女のほうも、自分の才能を疑うことなく信じてくれる女教師に引かれていっているのだ。

女教師は自分の処罰をも省みず、彼女を脱走させるのだ。
その計画には例の罠にかけた看守も、一口かんでいた。
彼もやっぱり少女の才能を認めていた一人である。このままで終わらせたくないと思っていたのだろうと思う。
この計画に協力することで、女教師に認めてもらおうと思っていたのかも知れない。
女教師もまた、過去に自分の愛する人を守れなかった事を、彼女を守ることで取り戻そうとしていたのかもしれない。


計画通り刑務所を抜け出して、女教師の部屋まで来た二人だけど、少女の父がこの部屋に来た事を知った少女は、怒り出して部屋を飛び出してしまう。

女教師が、養父から金を積まれてレッスンしていたのだと勘違いしたのだ。

違うと言っても聞く耳を持たず、とうとう教師にパンチ。
さすがに悪いと思ったのか、気絶した教師を部屋に寝かせ、気がつくのを待つ。

女教師が言う。
「私はあなたをレッスンして、コンテストに出すために右往左往する。出来るのはほんのこれっきり」

見たいな事を一生懸命。

「あなたがしなくちゃならないことは、コンテストでピアノを弾くことだ」って。

ラストのピアノ演奏のシーンは、本当に忘れられないシーンだけど、このシーンもまた、心にぐっと来るシーンの一つ。

二人は急いで会場に行き、無事演奏することになる。

ここで、ちょっと活躍するのが養父。

少女の身分を証明できず、会場に入れてもらえないのだ。
女教師は必ず養父が見に来ているとふんで、客席に探しに行く。
予想通り、見に来ていた養父を捕まえてなんとか会場い入る。

養父と少女の関係は、養父の片思い。少女にはやはり受け入れることが出来ず、
何かしてほしいことがあるかという養父に「死んで」と言ってしまう少女。

それほど彼を嫌っている。

かくして、演奏が始まった。
外では脱走に気付いた刑務所の要請で、警察が駆けつけてくる。
女教師はせめて4分間、演奏が終わるまで待ってくれと頼む。

最初、女教師が選んだクラッシックが演奏される。満足そうに聴き入る教師だが、突然、耳を劈くような激しい連打が始まる。
それは、女教師が少女に禁止した教師にとっては耳障りな音楽。

がっくりと方を落とす教師は、舞台裏からふらふらと出で、ロビーに並んでいるワインをがぶ飲み。
その後会場を出て行こうとする。

警官たちが会場のドアを開け放ち、演奏がロビーまで届く。

そのとき、聞こえてきたのは、やはりクラッシクではないが、少女が集中して思いのたけを込めた音楽だった。

少女が引き終えたとき、その圧倒的な迫力に一瞬の沈黙のあと、大拍手が起きる。
少女が会場を見渡すと、客席の一番上に女教師の姿。

目が合う二人。

そのとき初めて、少女は老女教師に向かい、深々と丁寧なお辞儀をするのである。

それで、二人の想いは完全に通じ合ったのだとわかる。


そして踏み込まんで来た警官によって、彼女は確保されるのである。

映画は幕を降ろす。

ピアニストの映画だけあって、その音楽はすごい。
そしてラストに弾いた少女の演奏は、長く心に残る。

一言で言えば、
すばらしい。
それだけである。

この映画にはスタッフとして日本人のピアニストの方も参加していて、別にその人を知っているとかじゃないけど、嬉しく感じた。

女教師、少女、看守たち、刑務所の所長、同部屋の受刑者、それぞれの気持ちがわかる映画だった。
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